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剣道具・田代の製作メモ[武-6胴 変わり塗り]
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武-6胴 変わり塗り3 【未知の胴台】 剣道具・胴の製作記録 平成18年11月 長らくお待たせいたしました。 「変わり塗り胴」ようやくお披露目です。 胸と胴台が完成し、ついに仕上げの加工に入りました。 胸のへりの長さと厚み、胴台に貼った黒桟革、ふだん製作している胴をもとに計算した各々ですが、いざ仕上げとなると、不安はつきものです。おそるおそる胴台に胸を乗せてみました。 |
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| 「おぉ素晴らしい!さすが!!」と思わず言ってしまいました。自然と胴台に乗った胸を見て、あらためて胴台屋さんと胸屋さんに感謝したものです。 通常規格品でないこの胴に「失敗は出来ない・・・」と、いつもとは違う緊張感がありました。 べりと胴べりにあたりをつけて、ポンチを拍子木で打ち、穴を開けます。へり革を編んでいきます。この変わらない作業が、とても特別なものに感じました。 目に映るもの、手に触れるものの全てが黒桟革。しかも全てが手揉み黒桟です。その感触の良さは絶品で、何とも表現しきれません。胴が組上げる作業は、心地よく、時間が経つのがとても早く感じました。 |
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| そして仕上がった胴は、独特な存在感を示していました。 ついに、変わり塗り胴(変わり張り?)が完成しました。 黒桟革のイメージを全体的に表現したかったので、胴台の裏側には、黒の漆を塗ってあります。 ようやく完成した、唯一無二といえる変わり塗り胴を眺めながら、お客様と私は談笑しました。 |
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| 「何か違うような気がしますね?」 私たちが、トコトン素材にこだわったからでしょうか。 上質な手揉み黒桟革を貼った胴台は、遠目に見ると「石目塗り」の様にも見えるのです。胴台に貼る黒桟革は、もう少し目が粗くて大きさが不均等な物(一般には粗悪な物)の方が、味わいがあったかもしれません。 お客様の飽くなき探求心は、私たちのチャレンジ精神を大いに刺激してくれます。 それは、決して私たちの価値観を押しつけるのではなく、お客様の要望を聞き入れ、それを形にしていく努力と言えます。お客様とご一緒に剣道具を作ることができるのです。 お客様と私たちの、こんな関係を途絶えさせることがないように、技術面はじめ一層、精進して参ります。 |
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