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店主が想う 田代のこだわり
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| その8.「残心」武道に学ぶ | |||||||||||||||
| 「残心」という言葉とその精神は、剣道をはじめ武道全般に広く使われています。 剣道で「残心」とは、心構えと身構えを表した言葉であり、礼節を尊び、信義を重んじて誠を尽くし、常に自己修練に努める剣士に必要な心のひとつです。 たとえ正確に決まっても残心のない打突は、一本にはならない剣道の理念は周知のことと存じます。自らの信じる一本に、こぶしを握り歓喜の声を上げたい気持ちを抑え、その後に対応すべく態勢を整えた上で、相手に敬意を表すことが、試合や稽古上の残心です。 |
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| 先日、私はあらためて気付かされたことがありました。 稽古後の道場の片隅で、一人の少年剣士が正座をして、丁寧に袴をたたんでいました。 レストランで、脱いだ靴を手で揃える子供を見かけました。 武道を通して学び得る「残心」は、なにも「稽古に限られるものではない」ものだなぁ、と痛切に感じました。 また、先輩職人の仕事場に伺って、道具に相対する姿勢がとても心に残りました。 ちょうど仕事が終わる時間に約束をいただいていたため、大切な工具類を入念に手入れをし、道具箱に大切そうにしまっている彼の姿を目の当たりにしました。 武道具の製作に携わっている私は、果たして「残心」を「理解し、実践しているのか」と、日々の忙しさに流され、忘れがちになっている自分へ、自問自答していました。 |
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| 剣道をはじめ武道の言葉は、私たちの生活に多くの覚醒と向上を与えてくれます。 私たちも、皆様に剣道具を提供するだけの武道具屋に終わることなく精進してゆきたいと思います。 「相対しての剣道具の製作は必要か」「製作した剣道具と剣士との間に対話は起きるのか」など、お客様の姿や気持ちを、今まで以上に深く追求してゆく武道具店を目指して行こうと、再認識いたしました。これも「残心」のひとつでしょうか。 |
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