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店主が想う 田代のこだわり

4.「立ち姿」をキメる
「立ち姿」この言葉より連想されることは、「自然体」「崩れない、崩されない」「後ろ姿」「美しさ」「無常」など。剣道家の皆様には、実に様々で意味深いものと言えるでしょう。
剣道具を製作する私たちにとっても、この「立ち姿」を考えることは、皆様が思い描くご自身の姿に、どのような剣道具(剣道防具・稽古着・袴)をご用意させていただけるのか、技量が試されるところです。全ての剣道具を着装、並びに装着する時、面布団の長さをはじめ、甲手布団・大垂・小垂、垂帯の長さや幅が適切であるか、胴胸の高さと横幅が、胴台と無理なく美しいシルエットに描かれているか、など剣道家の「立ち姿」をキメる、多くの基準を満たす必要があります。細心の注意を払い製作する、それぞれの剣道防具(面・銅・甲手・垂)は総合的に観てもバランスを崩すことがなく、調和がとれ、思い描かれた「立ち姿」に限りなく近づいていること。この意識を常に持ち、私たちは剣道具の製作にたずさわっております。
身体に合った剣道具はもちろんですが、ご使用なさる剣道家のイメージをどれだけ具現化し、美しいシルエットに仕上げるということ、それをご覧になった第3者の方が感心していただけるということ、剣道防具の装着が、衣類とバランスがとれているということ、心を落ち着かせ、精神統一できるということ。「立ち姿」をキメるということは、丹念にそれぞれの要点がチェックされる必要があります。
そして剣道具は「立ち姿」から「動」へ移る際に支障が無く、万全な動きに対応出来る、道具としての機能性も兼ね備えていなければなりません。
以前、申し上げました「十人十色の剣道具」のように、体型や、好み稽古をする環境は、剣道家によりそれぞれ違っておりますので、それらを踏まえた剣道具をご提供すべく、皆様と充分な、お打合せも必要かと存じます。剣道家の皆様がお使いに
なるご自身の剣道具の製作工程に、積極的にご参加いただきたいのが心情です。
このようにして仕上がった唯一無二の剣道具こそ、大切に使っていただける、かつ皆様が思い描いた「立ち姿」をキメる、根本と言えるでしょう。
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