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店主が想う 田代のこだわり

2. 十人十色の剣道具
店頭に並んだ剣道具、パンフレットで紹介されている剣道具。
剣道具のちがいと言えば、装飾以外はどれも同じように見えるかもしれません。
人の性格は「十人十色」と言われておりますが、剣道具もそれぞれに特性を持っています。
私たちの性格に長所や短所があるように、剣道具にも全く同じことが言えるでしょう。
例えば、高級品として認識されている手刺剣道具は、とてもしなやかで、使いやすく、衝撃吸収力も優れており、何事にもかえ難い風格がかもし出されています。
しかし、手刺剣道具は鹿革を多用しているため、梅雨時期や夏場の汗などのメンテナンスに、十分気を配らなければなりません。これが手刺剣道具の長所であり、短所と言えるでしょう。
もし、連日猛稽古に励む学生さんが、毎日フルに使用したらどうでしょう。
梅雨時期などは、剣道具の革を痛めることになります。
週2〜3回程度の使用でしたら、問題はないと思われますが、連日稽古に励む学生さんにとって、手刺剣道具は適しているとは言い難いようです。
また、最近多くの方に使用されているクラリーノ合成繊維の剣道具は、汗にめっぽう強く、一年を通じて毎日フルに使用しても十分耐えられます。
しかし、天然皮革のようなしなやかさから生まれる、身体への馴染み具合について、手刺剣道具のような感触は得ることができません。
剣道具は飾り物ではなく、身体を守る防具であり、道具と言えます。
防具に求められる絶対条件は、安全性・耐久性・使いやすさであり、どのような剣道具に置いても、高い基準でクリアされていなくてはならないでしょう。
お使いになる剣道具の性格を把握し、面や胴、甲手、垂など各防具における、様々な機能を十分加味していただき、ご自身に合った剣道具を作られることを望みます。