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店主が想う 田代のこだわり

12. 職人の物差し「はかる」終編
さて、前回は「キモチを図る」という、職人的あいまいな感覚の話で終わりましたが、だんだんと自分の技量も向上し、自信を持って仕事に取り組めるようになってくると、その意味すら反発を覚えた「はかる」言葉の意味がわかってきます。

*ちょっと大袈裟に書かせていただいております。技量の向上は、なんとなく、ほんのわずかで、しかもスローペースです。あくまで(^^;)

剣道具の製作では、自分の技量がある一定の段階に達しないと「力加減」「針目の間隔」等の剣道具の
製作では、自分の技量がある一定の段階に達しないと「力加減」「針目の間隔」等の意味がわからないものです。それはある意味で、向上を目指すゆえの「思慮の世界」と言えるかもしれません。

一方では、対局ともなりますが「数値を計る」行為も、技量の向上にともなっておこなうようになりました。必ずしも数量的な計測ばかりではありません。
りきみや余計な入れ込み・思い込みが、製品の形をゆがめたり、いびつにしたりしてしまいます。ゆえに数値という絶対な基準を作り、それを利用することで、自分の仕事を客観的な視点でとらえることができます。
また「数値を計る」行為は、新しいことを試行するときにも必要だと思っています。次に続くための分析や仕組みを作ってゆくからです。モノづくりとは、まさに肯定と否定の繰り返しのように感じています。

私どもは、武道具製作という入口にようやく踏み込んだばかりの身ではありますが、先達が残した言葉「守破離」を反芻するようになりました。武道具の良き伝統を学び、私どもの手で継承してゆきたいと考えております。「守破離」成長段階を意味するこの言葉、剣道を嗜む皆様はご存じの方
も多いかと思います。武道具製作は、まさに道そのものです。今後とも皆様ご指導方、宜しくお願い申し上げます。
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