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店主が想う 田代のこだわり

1. 手差し剣道具と面布団
剣道具の形状は、普及品から高級品、少年用から成人用まで、ほぼ変わりません。高価な剣道具は面金や生地の色が違う、甲手の形が違うなど、見た目の印象が異なれば、その違いは一目瞭然です。
しかし、見た目が全く同じ剣道具があったら、いかがでしょう。判断に困りませんか。
鹿革や牛革は知っているけれど、その良し悪しはどこで見分けたらよいのか。
丈夫な綿(繊維)とは、どのような糸で織られたものが良いのか。
芯材は、どのような状態が剣道具に最適といえるのか。
田代武道具店にお越しいただいている、多くのお客様が、お知りになりたいことだと思います。
剣道具の種類を大きく分けると、手刺し剣道具と、ミシン刺し剣道具の二つに分けられます。
それぞれ製法が異なるため、適した芯材が用いられる訳ですが、市場の全ての剣道具が、必ずしもそうだとはいえないようです。

手刺しの剣道具に最良の芯材は、一般的に、古代毛氈と綿を仕込んだものが良いといわれております。
規格によって異なりますが、仕込みの段階で、面布団は7cm以上の厚みが生まれます。
面布団を丹念に一針一針刺すことで、何度も締め直しをして徐々にと薄くしてゆきます。
すると、しなやかで軽く、腰の強い面布団に仕上がるのです。
しかしこのような面布団は、多くの時間と高い技術を必要とするため、芯材にフェルトを数枚重ねただけの布団も存在しています。
そのような布団には腰がなく、両端は垂れ下がり、肩に布団がのしかかって動きを妨げてしまいます。
もちろんシルエットも崩れ、見た目にも美しくありません。
このように、カタログ等に表記されている手差しの面布団も、組み立ててしまうと芯材が見えなくなり、全くわかりません。
ご察しのとおりカタログ上では、どちらも「一分五厘刺手刺面、面金オールチタン、総紺皮作り、顎四段飾り」などと、記載されています。
私たち田代武道具店は、このような現状をなんとかしたいと思っており、芯材・素材(正藍生地や鹿革など)・技法を、ご納得いただくまでご説明申し上げ、お客様の剣道具を作らせていただいております。
手差し剣道具と面布団 >> 十人十色の剣道具